お墓参りに行きたいと考えている方の中には、
「やってはいけないことってあるのかな?」
という疑問や不安を抱えている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。
そこでこの記事では、お墓参りで絶対にやってはいけないこと、タブーとされていることについて詳しく解説していきます。
お墓参りに行く前に覚えておくべき基本知識
お墓参りで絶対にやってはいけないことを解説する前に、まずはお墓参りの基本知識についておさらいしておきましょう。
いつ行けばいい?
お墓参りというのは、
・お盆
・お彼岸
・年末
・命日(祥月命日)
・月命日
などに行くと良いとされていますが、明確なルールはありません。
「ご先祖様に挨拶したいな」「最近お墓参りに行っていないな」と感じたタイミングで行くようにしましょう。
どんな服装でいけばいい?
法要がある場合は、喪服でお墓参りをするのが基本です。
ただ、それ以外の場合は普段着で全く問題ありません。
お墓参りというのは、ご先祖様の感謝の気持ちが大切になりますので、服装や細かな作法などは特に気にしなくても良いと言えます。
ただし、最低限のマナーとして、
・肌の露出が多い服装
・華美な服装
・ビーチサンダル
などは避けた方が良いでしょう。
お墓参りでやってはいけないこと6選
では次に、お墓参りでやってはいけないことについて、詳しく解説していきます。
お墓に飲み物をかけてはいけない
ドラマなどを見ていると、お墓に飲み物をかけているシーンをよく見かけます。
ご先祖様が生前好きだったジュースやお酒などをかけることで供養に繋がると考えてしまう方もいらっしゃると思いますが、これは絶対にやらないようにしましょう。
お酒やジュースなどをかけてしまうと、虫が寄ってくる原因になりますし、お墓が汚れてしまうからです。
場合によってはお墓の変色に繋がってしまうこともありますので、飲み物はコップに注いでからお供えするようにしましょう。
お供え物は持って帰る
お供え物を置いて帰ってしまう方も意外と多くいらっしゃるのですが、これもマナー違反です。
お供え物を置いていくと、動物たちが荒らしてしまい、お墓の環境を悪くしてしまうことがあります。
また、風に飛ばされてお墓の周辺を汚してしまうことにも繋がりますので、お墓参りが終わったら持って帰るようにしましょう。
火を吹いて消さない
ろうそくの火を吹いて消すというのもマナー違反です。
仏教の世界では、
・人の口=不浄なもの
と考えられているため、息を吹きかけて消すというのはあまり好ましくありません。
手で仰いで消すか、ろうそくの火消しグッズを使って消すようにしましょう。
花粉やツルがあるお花は好ましくないとされている
お墓参りの際はお花を供えるのが基本です。
・花粉が飛びやすい花
・ツルがある花
などは望ましくないとされていますが、最近は自由に選ぶ風習が広まってきています。
お供えする花に強いこだわりがない場合は、
・菊
・小百合
・カーネーション
などを選んでみると良いでしょう。
他のお墓に近づかない
他のお墓にむやみに近づくのもマナー違反です。
物を立てかけたり、手や足を引っかけたりするのもマナー違反となります。
大人だけで行く場合は問題ないと思いますが、子どもを連れていく場合や、ペットを連れていく場合は目を離さないようにしましょう。
墓地で走り回らない
お墓というのは、ご先祖様が眠る神聖な場所ですので、走り回ったり大声で話したりということもマナー違反になります。
特に小さい子どもを連れていく場合、子どもがお墓と公園と勘違いしてしまうケースもありますので、お墓参りをする前にしっかりとお墓の意味について教えてあげるようにしましょう。
「タブー」と言われているが実際は問題ない行為
最後に、一般的にお墓参りでタブーと言われていることで、実際は問題のない行為について詳しく解説していきます。
一人でのお墓参り
一昔前は、一人でのお墓参りはタブーとされていました。
その理由は、
・霊に引っ張られるから
・山や人気のない場所にお墓が建てられていることが多かったから
です。
ただ、実際には一人でお墓参りに行っても全く問題ありません。
今となっては墓地やお寺などもかなり整備されていますので、足元に気を付けていれば転倒のリスクをも軽減することができます。
また、霊に引っ張られるというのは完全なる迷信ですので、気にする必要はないでしょう。
午後のお墓参り
お墓参りというのは、最も優先すべき事と考えられているため、午前中に行くのが良いと言われています。
ただ、何かのついでに行う「ついで参り」はマナー違反と言えますが、仕事でどうしても午後しか時間が取れない場合や、遠方に住んでいる場合などは仕方がないと言えます。
「午後しか時間が取れないから」という理由でお墓参りを先延ばしにしてしまうことの方がよっぽど失礼です。
どうしても午前中のお墓参りが難しいという方は、午後になってしまっても問題ありませんので、都合の良い時間を見つけて足を運ぶようにしましょう。
まとめ
今回は、お墓参りで絶対にやってはいけないこと、タブーとされていることについて解説してきました。
最後に6つのポイントを一緒に振り返ってみましょう。
- お墓に飲み物をかけてはいけない
- お供え物は持って帰る
- ろうそくの火を吹いて消さない
- 花粉、ツルがあるお花を供えるのは好ましくないとされている( 最近は自由に選ぶ風習が広まっている)
- 他のお墓に近づかない
- 墓地で走り回ったり大声で話したりしない
お墓参りというのは、ご先祖様にご挨拶をしたり、感謝の気持ちを伝えたりして供養する行為ですので、明確なルールや細かなマナーなどは特に決まっていません。
ただ、最低限のマナーやルールは守らなければなりませんので、お墓参りに行く予定がある方は、今回紹介させていただいたことを参考に、周りのお墓に迷惑をかけないようにご先祖様の供養を行っていきましょう。
また、お墓参りに行けないときは、ご自宅で簡単に飾ることができるふらなむの「ハートフルフラワー」を供えて、ご先祖様との繋がりを感じてみてくださいね。