30代からは覚えたい!お墓参り行事の時期や種類とは?

お墓参り 行事1

1年を通して、日本にはご先祖様の供養やお墓参りといった習慣が強く残っています。

そんな中、20代の頃に比べて30代になると親戚はもちろんですが、社会的にも関係者のお墓参りに行く機会も増えるのではないでしょうか。

そこで、この記事では30代からは覚えておきたい「お墓参り行事」の時期や種類について、分かりやすく解説していきます。

知らなかったでは、少し恥ずかしい思いをするかもしれません、ぜひお墓参りの基礎知識として参考にしてみてくださいね。

目次

お墓参り行事とは

本来、お墓参りとは1年間を通してどのタイミングであっても問題はないとされています。

お墓にはご先祖様が宿っているという考え方があるため、定期的にお墓参りをすることでご先祖様に感謝の気持ちを表すことが「先祖供養」に繋がるとされているからです。

ただ、日本では仏教やお寺の影響が非常に強く「特定の時期にお墓参りをするべきである」という考え方も存在しています。

一般的に「お墓参り行事」と呼ばれるものは、これら”特定の時期にお墓参りをすること”を指していることが多いのです。

では、どのようなタイミングがお墓参りの代表的な時期なのかを順番に紹介していきますね。

年末年始

年末年始はその年のお墓参りの始まりでもあり、終わりでもあります。

一部の地域や宗派によっては、年末年始のお墓参りは縁起の悪いものという考え方もありますが、基本的にお墓参りをしてはいけないと決められている日はありません。

年末のお墓参りでは、1年間の感謝と報告を伝えることで、気持ちよくお正月を迎えられます。

また、年始には新年の始まりにご先祖様に挨拶するという意味でもお墓参りをする方も多くいらっしゃいます。

普段、なかなかお墓参りにいく機会がない方にとって、帰省はご家族で一緒にお墓参りをする絶好のタイミングではないでしょうか。

祥月命日

祥月命日(しょうつきめいにち)とは、故人の亡くなった日から翌年以降の同じ月日のことを指します。

忌日(きにち、またはきじつ)と表現されることもあります

例えば、3月10日に亡くなられた故人の場合は、翌年以降の3月10日が毎年の祥月命日となります。

祥月命日は1年に1度、亡くなった方へのご冥福を祈り、ご先祖様として感謝を伝えるために法要・法事(法要の後に食事も含めた供養すること)などの行事が行われることもあります。

お寺などに依頼して故人とご縁のある方々が集まって僧侶にお経を唱えてもらったり、その後会食をするのが通例です。

お世話になった方や、近親者の祥月命日にはぜひお墓参りをして、ご冥福をお祈りし感謝の気持ちを伝えましょう。

月命日

お墓参り 行事1

祥月命日は1年に1回であるのに対して、月命日は故人が亡くなった日と同じ日を指し1年のうち祥月命日の月を除いた11か月あります。

先程の例で言うと、3月10日が祥月命日であった場合、3月以外の月に月命日は毎月1回やってくるということになります。

祥月命日ほどの特別な行事をすることは少ないですが、月命日もお墓参りに行く習慣として大切にされているものです。

お彼岸(春分の日・秋分の日)

お彼岸の時期は日本独特の習慣として知られている代表的なお墓参りの時期です。

お彼岸は年に2回、春分の日と秋分の日を合わせて前後の3日間を含む「7日間」がお彼岸の時期になりますが、お彼岸の間のお墓参りにも地域差や習慣などがあります。

お彼岸のお墓参りには様々な意味が込められており、昔から大切にされてきた習慣ですから、出来る限りお墓参りをして供養しましょう。

お盆

「お盆にはご先祖様が帰ってくる」という話は多くの方が一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

この考え方の通り、現在でもお盆とお墓参りには深い関係があり、ご先祖様をお迎えしたり、お見送りのためのお墓参りと供養をすることが通例です。

お盆には新暦と旧暦という考え方に加えて、月遅れお盆がありますが、一般的にお盆休みとされるのは「月遅れお盆」の8月13日から16日。

これらの休みを利用してお墓参りをする、というのがもっとも多いお盆のお墓参りになっています。

お墓参りの時期は地域差や宗派による違いもあります

ここまで代表的なお墓参りの時期を紹介してきましたが、その土地の風習や宗派によってさまざまな考え方があります。

お墓参りは、ご先祖様を思う気持ちが1番大切だとされていますが、同時に周囲への配慮も大切なポイントです。

先祖供養をきっかけにご遺族が争うと、ご先祖様も安らかな気持ちではいられないでしょう。

お墓参りをする時には、ご先祖様を困らせないためにも、考え方が違う場合は周囲への配慮ができると良いですね。

そもそもお墓参りはなぜ必要なのか?

お墓参りの習慣があまりない方にとって、なぜお墓参りが必要なのか疑問に思うかもしれませんね。

多くの人は「なんとなく親がやっていたから」「ご先祖様を供養しないとバチが当たる」という理由などから行なっている傾向にあるようです。

そんな義務感のような気持ちを持ってしまいがちですが、お墓参りはご先祖様のご冥福を祈ると同時に、感謝の気持ちや日頃の喜びを伝える機会でもあります。

お墓参りは回り回って自分自身のためでもある

お墓参りはご先祖様を供養することでもありますが、その機会を大切にすることは、結果的に自分自身の為にもなるのです。

仏教の教えである、ご先祖様への供養や仏様へ感謝を捧げる行為は自分自身の徳を積むという考え方にも繋がっています。

功徳や徳というのは、簡単に言うと、生きている人がご先祖様などを含めた他の人に向けて施しをしたり、優しさや気持ちを形にすることで得られるとされているものです。

この徳は他の人だけでなく自分自身に返ってくることもあり、亡くなった後の生まれ変わり先に影響するとも言われています。

お墓参りにおいて注意するべきポイントとは?

自分の意思でお墓参りに行く場合は、大きな問題になることはほとんどありませんが、ごく一部では未だに「霊感商法」に近いようなお墓参りを勧められる可能性もあります。

例えば「ご先祖様のせいで今のあなたは幸せになれない」などが代表的な誘い文句です。

お墓参りやご先祖様の供養に悪い原因を重ねて、法外な金額を請求するような業者の場合がありますので、充分に注意しましょう。

また、お墓参りの行事のところでもふれましたが、先祖供養に関わるお墓参りは地域や宗派、その土地で守られているルールなどが存在していることもあります。

お墓参りでしてはいけないと言われている行動については以下の記事にて詳しく紹介しています。

最後に

今回は30代からは覚えておきたいお墓参り行事の時期や意味などについて解説してきました。

社会人として最低限の知識として覚えておきたい主なポイントを一緒に確認しましょう。

<お墓参りの代表的な時期>

  • 年末年始
  • 祥月命日
  • 月命日
  • お彼岸(春分の日・秋分の日)
  • お盆

<そもそもお墓参りはどうして必要なのか?>

ご先祖様のご冥福を祈り感謝の気持ちや日頃の喜びを伝える機会であると同時に、先祖供養は自分自身の徳を積むということにもなる

宗派や考え方が違っても、ご先祖様の存在があったからこそ、自分自身が存在しているということに変わりはありません。

そこに感謝の気持ちを表すことが供養に繋がるということですね。

今までお墓参りについてあまり知らなかったという方も、季節の行事として取り入れてみてはいかがでしょうか。

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