【先祖供養のやり方】これだけは絶対知っておきたい3つの方法をご紹介

先祖供養やり方1

あなたは先祖供養について、どれくらいご存知ですか?

気になってるけど、何から始めていいのかわからない」
具体的に何をするのかわからない」という方も多いのではないでしょうか。

また、なんとなく先祖供養は時間もお金もかかって大変そうだと思うかもしれませんね。

そこでこの記事では、先祖供養の意味や方法などについてまとめてみました。

お墓参りや、仏壇に手を合わせたりすることも先祖供養のひとつですが、実際は、もっと色々な方法があることを知っていただきたいと思います。

目次

忘れてはならない先祖供養の大切さ

そもそも、私たちはなぜ先祖供養をするのでしょうか?あらためて考えたことがないかもしれませんね。

まず初めに、先祖供養の意味や目的から、先祖供養の大切さを知っておきましょう。

先祖供養の意味とは

先祖供養とは、亡くなった血縁者のご先祖様の霊を供養することです。

一般的に、お墓参りに行く事、仏壇に線香やお花を供えたり、一周忌や三回忌などの法要をさしますが、日々の感謝の気持ちを伝えたり、報告することなども供養にあたります。

先祖供養を行うことで、ご先祖様が苦しみから解放され、あの世で迷うことなく成仏してもらうという役割があるのです。

先祖供養は、日本に古くから伝わる「祖霊信仰」と仏教の結びつきによって生まれたものとされています。

「祖霊信仰」とは、神となったご先祖様が子孫を見守り、影響を与える存在となると考えられていた信仰のこと。

そして、仏教には自分が善い行いを積んだことによって得られた結果(功徳)を、他人の修行を助けるために振り向けるという「回向(廻向)(えこう)」という考え方があります。

仏壇やお墓で祈りを捧げたり、また法要を行うことが、この世で功徳を積むことになり、その功徳がご先祖様の成仏の助けになるということです。

先祖供養は、ご先祖様のためになるのはもちろんのこと、私達のためにも重要な意味を持っているということですね。

先祖供養で大切なこととは

本当の意味で大切なのは、ご先祖様に感謝の気持ちを伝えることです。

もしご先祖様のどなたかが一人でも欠けていたら、あなたは今、この世に存在するでしょうか。

一人も欠けず、生命をつないでくださったからこそ私達がたちがいますよね。

命のつながりの大切さを実感し、あなたが日々、無事に暮らしていることへの感謝の気持ちをご先祖様に伝えましょう。

ちなみに、私は、朝に「おはようございます」の挨拶や、寝る前に「今日も無事に過ごすことができました、ありがとうございます」とお伝えすることで、気持ちが安定し心が豊かになるような気がしています。

また、亡くなった方は、忘れられてしまう事が一番悲しいといわれています。

いつでも思い出した時に、手を合わせるだけでも供養になるそうですよ。

お墓参りや故人の命日に限らず、普段もちょっとした出来事など手を合わせて報告してみてはいかがでしょうか。

基本的な先祖供養の方法

先祖供養やり方

仏教では仏様を通じ、各家の宗派に合った方法でご先祖様を供養します。

宗派によっては細かい部分が異なりますが、基本的には同じです。

それでは具体的な方法をみていきましょう。

お墓参りの先祖供養

お墓は、遺骨を納めるだけでなく、故人の魂が宿ると考えられ、お墓参りは大切な先祖供養のひとつです。

お盆や春と秋の彼岸、故人の命日、回忌法要などに行く方が多いと思いますが、特にお墓参りに行く時期に決まりはありません。

お墓に足を運ぶことは、功徳に繋がりますから、近所にお墓がある方は、ふと気になった時なども行かれると良いですね。

お墓参りの仕方に正解はありませんが、代表的な5種類の五供(ごく)をお供えして合掌することが基本となります。

五供とは、香(線香、お香)、お花、灯燭(とうしょく・ろうそく)、浄水、飲食(おんじき)のことです。

まずは、お墓を掃除し、柄杓で墓石に打ち水をして清めましょう。

そのあとに、お花とお供え物、お線香をあげ、手を合わせます。

お参りが終わったらお供え物は持ち帰りますが、お線香とお花はそのままにしておいて構いません。

宗派の違いだけでなく、地域ごとに独自の慣習がある場合もありますので、親族に聞いてみるのも良いと思います。

ただ、故人を思い出してお墓に足を運ぶことが何よりの供養になりますので、堅苦しく考えないでお墓参りをしましょう。

自宅での先祖供養 

先祖供養の一番身近な方法は、お仏壇がある方は、お線香やお水、お花やお供え物をして毎日お参りをすることです。

そもそもお仏壇は、ご本尊をおまつりする場所ですが、ご先祖の御霊が宿っているとされる位牌(いはい)もまつります。(宗派によって考え方が異なります)

そのため、小さなお寺として、毎日お参りすることができるのです。

お供えの基本はお墓参りの時と同じく、香(線香、お香)、お花、灯燭(とうしょく・ろうそく)、浄水、飲食(おんじき)の五供(ごく)となります。

お仏壇を常にきれいにし、故人が生前好んで食べていた物などをお供えすると、ご先祖様を大切にしているという気持ちが伝わり、喜んでくれるのではないでしょうか。

また、お仏壇を通して亡き人と心を通い合わせたように感じられるかもしれませんね。

忙しい日々の中で、頻繁に入れ替るのが難しいお供え物もありますが、お盆や故人の命日などの特別な日には、五供で仏前供養するように心がけましょう。

また、お盆やお彼岸などの節目に、僧侶に自宅まで出向いていただき、お経をあげてもらうのも良い方法です。

お仏壇がない場合の先祖供養

費用や住居スペースの問題、さまざまなライフスタイルの広がりとともに、お仏壇を持たないという選択をする方もいらっしゃいます。

省スペースでも置けるミニ仏壇や、洋間にも馴染む洋風仏壇も販売されていますが、故人の位牌と写真、遺品などを飾って手を合わせれば、それも大切な供養になります。

最近では、ご先祖様を偲ぶ気持ちがあれば、お寺にお墓を持ったり仏壇を置くというようなしきたりにとらわれなくても良いという考えから、「手元供養」の人気が高まっているようです。

「手元供養」とは、手を合わせる場所を自由につくり供養する方法で、具体的には、故人の遺灰をペンダントなどのアクセサリーに入れたり、遺骨をオブジェの中に納めて部屋に飾るといった方法などがあります。

この方法ですと、分骨をすることで故人を偲びたい方が複数いる場合でも、それぞれの手元で供養を行えるということですね。。

お寺での先祖供養

先祖供養やり方

お寺で行う先祖供養として、亡くなった日を基準に執り行われる初七日や四十九日、また、一周忌、三回忌などの年忌法要があります。

法要では、僧侶にお経をあげてもらい故人を偲び供養することができます。

お通夜や葬儀で唱えるお経と、初七日法要や四十九日法要のお経は違うものとなり、その都度ごとに必要なお経を、僧侶が唱えてくださいます。

お経は、故人が安らであることを願い、あの世に正しく導くためだけのものではないそうです。

故人を含めた、その場にいる方々のためのもので、耳にするだけで功徳になるとも言われています。

また、法要やお盆、お彼岸などに合わせて卒塔婆(そとうば)(お墓の後ろに立てる塔の形をした縦長の木片)を立てること自体が善行となり、先祖供養の一つとされています。(浄土真宗では卒塔婆での供養を行いません)

お寺に先祖供養をお願いする際は、先祖代々の位牌やお墓を管理してもらっている菩提寺(ぼだいじ)に、なるべく早めに予約をしておくと良いでしょう。

特に土日の法要は集中することが多いので、お仕事の関係などで土日にしか行えない場合には、半年ほど前には予約しておくことをおすすめします。

さらに、法要のあと親族との会食をして供養する場合は(法事)、関係者に1か月から2か月前に案内しておくことが礼儀とされています。

この他にも、ご遺族に代わってご遺骨を管理、供養する「永代供養」や、お墓を新しく建てた際に魂を入れてもらう「開眼供」などをお寺へ依頼することができます。

菩提寺が無い場合の先祖供養

お寺と檀家関係になることで、葬儀や法要を頼んだり、お墓の管理をしてもらうことができます。

最近は、菩提寺を知らないという方も増えているとか。

できれば早めに、親や親戚に確認しておくと安心ですね。

ただし、檀家になると、寄付やお墓の年間管理料などをの費用がかかることから、檀家を辞める家も多く、菩提寺が無い場合も考えられます。

その場合には、菩提寺ではなくても供養を受け付けている寺院もあるので、お近くの寺院にお願いしてみましょう。

また、葬儀会社に希望の宗派を知らせて紹介してもらうことができますし、近年はインターネットで、僧侶の手配ができるサービスがあります。

仏教以外での先祖供養の仕方

先祖供養やり方

神道の先祖供養

日本に古くからある「神道」という宗教では、亡くなった人は神様になると信じられ、その家の守り神となって代々子孫を守っていくと考えられています。

そのため、位牌や仏像をまつらず、仏壇にあたる祭壇「祖霊舎」の前で供養するのが神道の特徴です。

そして、「祖霊舎」の内扉に、神社の神職につけてもらう霊号が記載された「霊璽(れいじ)」をまつります。

ご自宅に神棚がある場合には、まず神棚にお参りしてから、神社と同じように「二拝・二拍手・一拝」にてお参りします。

お供物として「米・塩・水・酒・榊」を用意し、榊(さかき)は、毎月1日と15日に新しいものに取り替え、その他のお供え物については、毎日新しいものを捧げるのが決まりとなっているそうです。

キリスト教の先祖供養

キリスト教には仏教でいう「成仏」という考え方はなく、死は神の元へ帰る喜ばしいことだと考えられているため、供養という概念がありません。

ただ、供養という考え方はないものの、教会へ行ったり、家庭祭壇と呼ばれるものを置いて神様と故人の魂を敬う気持ちを捧げます。

キリスト教でも、カトリックとプロテスタントでは家庭祭壇の方法も多少違いがあるようですが、リビングなどの一角に、故人の写真や遺品・聖書・キリストの像が刻まれた十字架・ろうそく立て・花瓶などを置きます。

お供えというものは、特に決まりがありません。

朝起きた時、食事をする前、寝る前などに、神と故人へ感謝の気持ちでお祈りします。

また、お墓は仏教のように先祖代々をまつるのではなく、1人で1つのお墓があり、故人に思いを馳せるための「記念碑」という意味合いです。

特に定期的にお墓を訪れるといった習慣はありませんが、集会を執り行うことで故人を偲びます。

まとめ

今回は、先祖供養の大切さと、供養の方法について紹介させていただきました。

最後にもう一度、先祖供養の3つの方法のポイントを一緒に振り返りましょう。

1.お墓参りの先祖供養

  • お墓に足を運ぶことは功徳に繋がる
  • 香、お花、灯燭、浄水、飲食の五供(ごく)をお供えして合掌することが基本

2.自宅での先祖供養 

  • 仏壇がある方は、お墓参りの時と同じく五供をお供えし毎日お参りをする
  • 仏壇がない場合は、故人の位牌と写真、遺品などを飾り手を合わせることが供養となる(手元供養という選択もあり)

3.お寺での先祖供養

  • 初七日や四十九日、一周忌、三回忌などの法要を行い、僧侶にお経をあげてもらい供養する
  • 卒塔婆(そとうば)を立てることが先祖供養の一つとされている

宗教や宗派は違っても、一番大切なことは、命をつないでくれたご先祖様を敬い、感謝の気持ちを込めて先祖供養を行うことだとお分かりいただけたでしょうか。

ぜひ、ご自身のライフスタイルにあった方法で先祖供養をしてみてくださいね。

お花をお供えする際には、仏花としてそのまま飾ることができるふらなむ の「ハートフルフラワー」がオススメです。

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