6月の第3日曜日は「父の日」ですね。
生前プレゼントを渡してお祝いをしていたという方でも、お花を贈ったことがある方は意外と少ないのではないでしょうか。
ましてや、父の日のお墓参りとなると、どんなお花を供えたらいいのか、わからないという方もいらっしゃると思います。
父の日には、亡くなったお父様へ感謝の気持ちや愛情を伝えたいものですよね。
この記事では、父の日にお供えするおすすめの花や、お供え物についてご紹介します。
また花選びのポイントも紹介させていただきますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
父の日の墓参りではどんな花を供えるの?
母の日に贈る花といえば赤いカーネーションが定番ですが、そもそも父の日に贈る花はご存知でしょうか。
実は、父の日には黄色い花を贈るのが良いといわれています。
父の日に黄色い花を贈る理由と、お墓参りにふさわしい花の種類や、人気の花、お供えに避けたほうがいいとされる花も紹介していきます。
父の日の誕生に由来するバラの花
父の日に贈る花は、バラが一般的になっています。
これは、「母の日があるのだから、父親に感謝する日も作ってほしい」と、牧師協会に願い出たジョン・ブルース・ドット夫人が、亡き父親のお墓に白いバラを供えたことが由来となっています。
アメリカでは、ドット夫人のエピソードから、母の日のカーネーション同様、存命中の父親には赤いバラを、亡くなっていれば白いバラを贈る風習が生まれたとか。
この話を聞いて、「あれ、黄色のバラじゃないの?」と思った方もいらっしゃるかもしれませんね。
日本で黄色いバラを贈るようになったのは、1981年設立の日本ファーザーズデイ委員会が開催した「父の日黄色いリボンキャンペーン」がきっかけとなったそうです。
家族の愛情や尊敬を表す黄色をイメージカラーとして広げたことが、父の日にバラを贈る風習と同化して黄色いバラになったということですね。
ただし、他界されてからまだ日が経っていないようでしたら、白いバラや白い花を基調としたものをお供えするのが良いでしょう。
バラ以外におすすめの花
風習にしたがってバラをお供えしても良いですが、必ずしもバラにこだわる必要はありません。
故人を偲び感謝の気持ちを表すことが大切ですから、お父様が好きだった花を供えましょう。
ただ、お父様が好きだった花がわからない、特にないという場合は、好きだった色の花を中心に、思い出のある花、贈りたい花言葉を持つ花などを供えると喜ばれるのではないでしょうか。
ちなみに、黄色いバラと並んで人気なのが、親しみのある「ひまわり」です。
ひまわりは、父の日のイメージカラーの黄色と一致し、「憧れ」「あなただけを見つめる」「敬慕」といった花言葉があります。
また、「ガーベラ」も人気。
色が豊富なので、花束のバリエーションが広がりますね。
ガーベラ全般の花言葉は「希望」「前進」、黄色いガーベラは、「優しさ」「親しみやすい」「究極の愛」などがあります。
他にも、この時期に咲く季節の花を供えるのもおすすめです。
紫陽花は、さまざまな品種と色がありますが、全般としては、「家族」「団欒」などの花言葉がありますから、結びつきを表す花として適していますね。
また、ユリも多くの品種があり、全般的には、「純粋」「無垢」「威厳」などの花言葉があります。
その中でも、ユリ特有の強い香りが控えめで、小ぶりな「スカシユリ」は「親想い」「子としての愛」という花言葉があるので、父の日のメッセージとしてぴったりだと思います。
あわせて、代表的な季節の花をご紹介します。
ぜひ、お父様の喜ぶ顔を思い浮かべお墓に供えましょう!
<オススメの季節の花と花言葉>
- カーネーション「無垢で深い愛」
- マーガレット「信頼」「誠実」「真実愛」
- デルフィニウム 「清明」「寛大」「高貴」「幸福をふりまく」
- グラジオラス「密会」「用心」「思い出」「忘却」
- スターチス「変わらぬ心」「途絶えぬ記憶」「変わらない誓い」
- ケイトウ「おしゃれ」「気取り屋」「個性」
- ロータス(蓮子)「清らかな心」「神聖」「雄弁」
お墓に供えるのに適さない花はある?
<トゲのある花>
バラやアザミなどのトゲのある花を供えても問題はありませんが、お供えするときに、ご自身が怪我をしたり、 他の参拝者の方、墓地や霊園管理者が花の片付けをするときにもケガをしないように配慮が必要です。
<毒性がある花>
毒性のある花として彼岸花や水仙、スズラン、チューリップなどがあげられます。
仏事全般で、毒は死を連想することから不吉とされているため、毒性があるものは、適さないとされています。
<香りが強い花>
香りの強い花といえば、ユリやクチナシ、金木犀、梅などがあげられます。
香りが強い花には、その匂いに虫が集まってくることから避けた方がよいと考えられています。
また、香りには好みがあるため、人によっては不快に感じることもあるでしょう。
他のお墓参りに来た方の迷惑にならないよう、公共の場では、できるだけ控えることをおすすめします。
<ツルが伸びる花>
ツル性の花は、何かに巻き付いていないと自立できないという意味合いから、お墓参りには相応しくないとされています。
ツルが伸びる花の代表的なものとしてアサガオやクレマチスがあげられます。
ツルが伸びると見た目が悪くなったり、周囲のお墓に絡まるなど管理が難しいため避けた方が無難です。
ただし、参考までにお伝えしましたが、上記で挙げた花について絶対にダメだということではありません。
最近では、生前好きだった花を供えて自由に供養することも多くなってきています。
お墓を掃除される方や参拝される方の迷惑にならないように考慮しつつ、お父様が喜びそうな花を選んでみましょう。
父の日の仏壇にはどんな花を供えたらいい?
仏壇にお供えする場合は、生花もしくはプリザーブドフラワーなどの選択肢があります。
例えば生花であれば、香りや質感、色などのみずみずしさを感じることができ、花の種類もプリザーブドフラワーより多いです。
生花は、花束にして供えたり、バスケットやカゴに活けたアレンジメントにもできますね。
それぞれのメリットとしては、花束は、スペースに合わせてお花の丈や量を調節できますし、また、アレンジメントは、花瓶を用意しなくても、すぐにお供えすることができます。
プリザーブドフラワーは、水分を抜いて特殊な防腐処理をしているので、長期間楽しむことができ、手間のかかる水替えも必要ないというのがポイント。
また、ケースや器に入ったものが多く、そのまま飾ることができることや、生花にはない微妙な色合いがあるというのもプリザーブドフラワーの魅力です。
ただし、湿気に弱いため、カビが発生しないようにお部屋の冷房をしたり、こまめな換気を行うことが必要となります。
父の日におすすめのお供え物は?
父の日にはどのようなものをお供えすれば良いのでしょうか。
ここでは、おすすめのお供え物についてご紹介します。
おすすめの線香
線香をあげることは、身を清める、故人の食事、仏様と心を繋なげるという意味があります。
父の日には、花と一緒に普段の線香より特別感のある線香を供えてみてはいかがでしょうか。
例えば、高級な香木「白檀・伽羅(きゃら)・沈香」などや、ひのきなど和の香りやローズやラベンダーといった花の香りの線香などがあります。
また、最近ではコーヒー、紅茶、緑茶、お酒の香りのする線香やチョコレート、キャンディの香りがする線香なども人気があります。
お父様が好んでいたものがあれば、香りで選んでみるのもおすすめです。
おすすめのロウソク
ロウソクの灯りには、火によって不浄を祓う、煩悩の暗闇を照らす、ご先祖様と私たちを結ぶ架け橋の意味があります。
ロウソクもさまざまな種類があり、新しいアイテムが続々と登場していますが、食べ物や飲み物を型どったロウソクはご存知でしょうか?
種類も豊富で、お寿司やお団子、ラーメン、カレーライスなどや、お酒好きの方にはビールや焼酎、日本酒、ワインなど、スイーツ好きな方には、おはぎや桜餅、ロールケーキなど、驚きの品揃えになっています。
お父様の好物であれば、このようなロウソクをお供えするのも良い供養になるのではないでしょうか。
おすすめの食べ物
墓前や仏壇のお供え物には、お父様の生前好きだったものを供えてあげましょう。
基本的には、果物やお菓子、飲み物を供えます。
また、タバコやお酒が好きだった方なら、一緒にお供えするのも良いですね。
昔は、仏教の教えに基づいて、肉や魚などは食べない方が良いとされていましたが、時代の流れとともに考え方が変わり、食べてはいけない食材というのは無くなってきているようです。
お供え物は、ご先祖様に召し上がっていただく、ご先祖様のおかげで飢えることなく過ごせていることについて感謝を伝えるものです。
そのため、お墓参りの場合も帰宅する時に持って帰り、家族で分け合っていただくことが供養になるとされています。
お供えした後は、ご家族でお父様との思い出話に花を咲かせながら、みなさんでいただきましょう。
まとめ
今回は、亡くなられたお父様へ父の日に供える花や供養物など、選び方のポイントについてご紹介してきました。
最後にもう一度、主なポイントを振り返ってみましょう。
【父の日に贈る花】
黄色いバラが一般的だが、他界されてからまだ日が経っていないときは、白いバラや白い花を基調としたものを供えた方が良い
【バラ以外におすすめの花】
お父様が好きだった花、好きだった色の花、贈りたい花言葉を持つ花、季節の花など
- ひまわり「憧れ」「あなただけを見つめる」「敬慕」
- ガーベラ「希望」「前進」「優しさ」「親しみやすい」「究極の愛」
- 紫陽花「家族」「団欒」
- ユリ「純粋」「無垢」「威厳」
父の日におすすめの花や適さないとされる花もご紹介させていただきましたが、何よりも故人が好きだった花や色合いで選ぶことが大切です。
そのほうがきっと喜んでくれますよね。
年に一度の父の日には、お父様が好きだったお花や好物をお供えして、あらためて「ありがとう」の感謝の想いを伝えましょう。
また、父の日は日曜日ですから、なかなか普段お墓参りにいけない方も、ぜひこの機会にお墓参りをしてはいかがでしょうか。
心を込めて供養することで、家族の感謝の気持ちがきっと届くことでしょう。
もし、お墓参りに行けない場合は、ご自宅で簡単に飾ることができるふらなむの「ハートフルフラワー」を是非ご利用ください。