ペットの火葬後に自宅で供養できるの?手元供養のメリットとデメリットを詳しく解説

ペット供養 手元供養1

ペットを火葬した後には、ご自宅で供養を行う傾向があるようです。

だた、こうした風習はまだ新しいため、遺骨の供養方法について迷っている方も多いのではないでしょうか。

そこでこの記事では、自宅供養(手元供養)について詳しくご紹介します。

メリット・デメリットも解説していきますので、ご自宅での供養を考えている方は参考にしてみてくださいね。

目次

自宅で供養をする(手元供養)

遺骨を埋葬や納骨をせずに骨壺に入れたまま、ご自宅で保管し供養を行うことを手元供養と言います。

ペットの遺骨を手元に置いておくのは、法律上問題はなく、お墓に納骨しなけらばならないという規定もありません。

ただし、火葬後に返骨をしてもらう必要があるので、個別火葬の依頼をしましょう。

また、全ての遺骨を自宅で供養するのではなく、一部だけを手元に残して(分骨)、残りを埋葬・納骨・散骨などの供養を行うといった方法もあります。

飼い主の方が将来ペットと一緒のお墓に入りたいと考えている場合も自宅で供養する方法が選ばれています。

それでは具体的なやり方をみていきましょう。

骨壺に入れて供養する

遺骨を入れた骨壺をご自宅に置いて、いつでも供養をしてあげることができます。
 
骨壺は、仏具店やネット通販などで購入できますが、猫や犬の形をしたものなどもあって、さらにぬいぐるみのような骨壺カバーも販売されていますよ。

また、供養の方法は自由です。

お仏壇は、必ずしも必要ではありませんが、仏壇がある方が気持ちが落ち着く場合は購入すると良いでしょう。

一例としては、家族が集まるリビングやペットがお気に入りだった場所などに骨壺やペットの写真を置き、おりん(お鈴)、線香立てなどを配置して、祭壇を作ることもできます。

線香やお花、お水、生前好きだった好物やお気に入りだったおもちゃなどのお供え物をすると、よい供養になるのではないでしょうか。

飾るお花にも特に決まりはありませんので、ペットにお似合いのお花や飼い主の方が好きなお花を飾ってあげましょう。

どうしても何をそろえたら良いか分からない場合には、全てセットとなったペット用の仏壇セットを購入するのも良いかもしれませんね。

ペット 供養 手元供養1

アクセサリーとして身につける

遺骨をアクセサリーとして身につけるという方法があります。

アクセサリーに少量の遺骨を納めるペンダントが有名ですが、透明になっていて中が見えるタイプや砂時計型のもの、金属製など色々そろっています。

他にも、遺骨の炭素成分から作る遺骨ジュエリーもあり、現在、作ることができる人工宝石には、ダイヤモンド、真珠、サファイヤなどがあるそうです。

アクセサリーの種類は、ペンダント、指輪、ブレスレット、ブローチ、キーホルダーなどがありますが、身につけることでペットの存在をいつも身近に感じられるでしょう。

選ぶ際のポイントとして、蓋がしっかり締まるデザイン、錆びにくい、耐久性に優れていることなどをチェックするのがおすすめです。

庭に埋葬する

ペットの火葬後、ご自宅の庭などに遺骨を埋葬する方もいらっしゃいます。

法律的には庭など自分の土地に埋葬することには問題ありませんが、賃貸の場合や引っ越す予定があるときはやめた方が良いでしょう。

また、公園や山など自分の所有地以外の場所は、不法投棄の扱いとなるおそれもありますからご注意ください。

埋葬した場所に石を置いたり、お墓を作る、墓標を植物にして弔う方法などがあります。

まず初めに、埋めた場所が雨に浸食されないように、できるだけ深く穴を掘りましょう。

次に骨壺から取り出した遺骨をできるだけ細かく砕いて埋めます。

一緒に石灰か腐葉土を混ぜることでペットが自然に還るのを早めることができるそうですよ。

ちなみに粉骨は、火葬を依頼した業者などプロへ依頼することもできます。

広いお庭がない場合や小動物の場合には、プランター(植木鉢)に土をいれて、その中に遺骨を埋葬し苗を植えたりタネをまくプランター葬といった方法もおすすめです。

手元供養のメリット

自宅で供養を行う最大のメリットとしては、ペットを身近に感じられることです。

もし引っ越す場合でも、距離的な問題で供養するのが難しくなってしまうこともありません。

また、手元供養の方法は自由なので、飼い主の方の独自な方法で供養してあげられるのも魅力のひとつです。

最近では、手元供養のためのアイテムが増えていて、豊富な種類の骨壺や、仏壇、遺骨を納めるアクセサリー、さまざまなメモリアルグッズが用意されペットにあったものが選びやすくなっています。

費用面でも、霊園などへ納骨する場合には維持費がかかりますが、それに比べて費用を抑えることもできます。

手元供養のデメリット

手元供養のデメリットは、そばに遺骨を置いておくことで、気持ちの切り替えができずペットロスが長引いてしまうことや、永久に供養してあげるということができないことです。

飼い主の方が亡くなったあとに、もし管理する方がいない場合は、ペットの遺骨などをどうするのか考えておく必要があります。

また、遺骨の管理に手間がかかるといった点もデメリットです。

遺骨は湿気に弱くカビが生えてしまう恐れがあるので、保管の仕方に気をつけましょう。

結露を防ぐため、風通しの良い場所や寒暖差があまりない場所に保管するのがポイントです。

ほかにも、猫などのペットや、小さなお子さんがいらっしゃる場合は、骨壺が倒されないところに保管するようにしましょう。

手元供養以外の供養方法について

手元供養の方法のほかにペットの供養方法についていくつかご紹介します。

ペット 供養 手元供養1

ペット霊園やお寺のお墓で供養する

ペット用のお墓は大きく分けて合同墓と個別墓があります。

他のペットの遺骨と一緒に埋葬するか、個別で埋葬するのか選ぶことになりますが、お墓の管理状況やお参りの仕方は大きく変わってきます。

合同墓は個別墓よりも費用が安く、管理も霊園や寺院など施設のスタッフが管理してくれることが多いです。

費用面が気になる方や、あまり頻繁にお参りに行くことができない方が選ばれるようです。

なお、個別墓はご自分でお墓の掃除、お花や供物のお供えなどの管理をする必要があります。

こちらは、墓石に名入れをしたり、デザインにこだわりたいという方が選ばれることが多いようです。

ペット 霊園やお寺の納骨堂で供養する

ペットの納骨堂には、一般的に棚式、ロッカー式のタイプがあり、年単位での契約であることがほとんどです。

施設によっては、骨壷と一緒に飾れるものが限られていたり、お供物や線香が供えられないなど制限が設けられていることもあるので確認しておきましょう。

他にも、施設のスタッフがどこまで管理してくれるかも合わせて確認しておくと安心ですね。

納骨堂は、自宅に遺骨を置いておくことができなくて、お墓に埋葬するかどうか迷っているという方にも選ばれているようです。

散骨する

散骨は、ペットの遺骨を粉状に砕いたうえで、自然に還して供養する方法です。

海洋葬、山林葬、樹木葬などがあります。

希望する散骨方法によって、費用は変わってきますが、海に散骨する場合は、船を使って沖合まで行く必要があるため、費用が高くなりやすいそうです。

ペットの散骨をする場合、一般的には特別な許可や手続きは必要ありませんが、個人で行うとトラブルになる可能性もあるため、できるだけペット葬儀の業者に依頼することをおすすめします。

まとめ

今回は、ペットの自宅でできる供養(手元供養)の方法についてお伝えしてきました。

最後に大切なポイントを一緒に振り返ってみましょう。

<骨壺に入れて供養する>

  • 骨壺をご自宅に置いて、いつでも供養をしてあげることができる
  • 供養の方法は自由、お仏壇は必要ないがある方が落ち着く場合や何をそろえたら良いか分からない場合には仏壇セットを購入するのも良い

<アクセサリーとして身につける>

遺骨をペンダント、指輪、ブレスレット、ブローチ、キーホルダーなどのアクセサリーに納め身につけることで、ペットの存在をいつも身近に感じることができる

<庭に埋葬する>

  • 遺骨を埋葬した場所に石を置く、お墓を作る、墓標を植物にして弔う
  • 広い庭がない場合や小動物にはプランター葬がおすすめ

<手元供養のメリット>

  • ペットを身近に感じられる
  • 飼い主の方の独自な方法で供養してあげられる
  • アイテムが増えていてペットにあったものが選びやすくなっている
  • 霊園などへ納骨する場合に比べて費用を抑えることができる

<手元供養のデメリット>

  • 気持ちの切り替えができずペットロスが長引いてしまう
  • 永久に供養してあげるということができない
  • 遺骨の管理に手間がかかる

<手元供養以外の供養方法について>

  • ペット霊園やお寺の合同墓か個別墓に納骨して供養する
  • ペット 霊園やお寺の納骨堂に納骨して供養する
  • 遺骨を粉状に砕いて散骨し自然に還して供養する

手元供養の他にも供養の方法をご紹介しましたが、一番大切なのは愛するペットへの想いですよね。

さまざまな供養方法があると思いますから、それぞれの形でペットを供養してあげる方法を考えてみてはいかがでしょうか。

どんな形であってもお花のお供えには、ぜひ、ふらなむ の幸せ運ぶ「ハートフルフラワー」をご利用くださいね!

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