友達や知人がペットを亡くした悲しみに暮れている時、どんなお悔やみの言葉をかけてあげればよいのでしょうか?
実際、どう接したらいいのかわからない、他に何かしてあげられることはないかと悩む方もいらっしゃるでしょう。
そこでこの記事では、ペットが亡くなった時にかけてあげたい言葉やマナー、お悔やみの気持ちを表すお花についてまとめてご紹介していきたいと思います。
ペットが亡くなった時の接し方やマナー
まず、ペットの訃報が届いたり、亡くなったことを知ったら、なるべく早めにお悔やみの言葉をかけてあげましょう。
ただし早めに連絡することも大切ですが、相手の方がどんな思いでいるかを察することが第一です。
中には、そっとしておいて欲しい方もいらっしゃると思いますので、その場合には、後日落ち着いたころに改めて連絡を入れてみることをおすすめします。
最近は後からSNS上で訃報を知ることも多いかもしれませんね。
SNSやブログなどで知って時間が経ってしまっている場合でも、お悔やみが遅くなったことのお詫びと、いたみ悲しむ気持ちを伝えることが大切です。
なお、メールなどを利用して連絡をする場合は、関係性にもよりますが、あまり軽々しい表現にならないように気をつけましょう。
ペットが亡くなった時に注意したいお悔やみの言葉
慰めたいと思うせっかくのお悔やみの言葉が、飼い主の方を傷つけてしまうかもしれませんので、注意したいものですね。
いくつか例を挙げてみていきましょう。
例えば「かわいそうに」という同情するような言葉は、飼い主の方が自分のせいで、かわいそうな目に合わせてしまったと感じてしまうことがあります。
「また新しいペットに出会えますように」「他に飼ってるペットがいるなら寂しくないね」などといった言い回しも避けましょう。
飼い主の方にとって亡くなったペットは、代わりになる存在はいないのです。
単なる動物という捉え方で話すと、不快な思いをさせることになりかねません。
その他にも、「早く元気を出してね」「気持ちを切り替えないと」など無理に元気を出させるような言葉はかけないほうがよいでしょう。
立ち直る時間は人によって個人差がありますし、無理に気持ちを切り替えようとせず、とことん悲しむことが必要とされているからです。
「寂しいよね」「つらかったね」というような悲しみを分かち合うような言葉がいいかもしれませんね。
お悔やみの言葉を伝える際には、相手の気持ちに寄り添い悲しい思いを少しでも和らげられるように心掛けましょう。
ペットが亡くなった状況別で変わる言葉のかけ方
亡くなったペットの種類に関係なく、人間と同じように「ご冥福をお祈りします」という言葉をかけるのは問題ありません。
さらに、亡くなった原因がわかっている時は、できればその状況に合わせてお悔やみの言葉をかけてあげたいものですね。
寿命で亡くなった場合
飼い主の方にとって寿命がくることが分かっていても、一緒に過ごした時間が長いほど亡くなった時の悲しみも大きいものなのではないでしょうか。
中には、「私と一緒で幸せだったのかな」と考えてしまう方も。
そのような時には、
「最後まであなたと一緒に過ごせて、本当に幸せだったと思うよ」
「たくさんの愛情で大切に育ててもらえて、すごく幸せだったと思うよ」
など、ペットが幸せであったこと、ペットと共に長く過ごした時間が飼い主の方の誇りに思えるような言葉をかけてあげるのがよいでしょう。
病気で亡くなった場合
病状によってはある程度の覚悟はできていたかもしれませんが、いざその状況を迎えると悲しみは大きいでしょう。
そして、「もっと早く病気に気づいてあげていたら・・」「もっと何かしてあげられたかもしれない」など、自分を責めてしまうこともあるかもしれません。
そのような時には、
「あなたが一生懸命お世話してくれて、〇〇ちゃんは嬉しかったと思うよ」
「ずっとそばで見守ってもらえて、きっと幸せだったと思うよ」
など、これまで心を尽くして看病にあたってきたことをねぎらい、ペットが幸せだったことを感じてもらえるような言葉をかけてあげるのがよいでしょう。
不慮の事故や出来事で亡くなった場合
思わぬ事故や出来事でペットが亡くなった場合、飼い主の方は混乱し、受け止めがたい現実に深く悲しんでいるのではないでしょうか。
全く予想していなかったペットの死を受け入れることに時間がかかり、また、死因が分からない場合などは特に、自分自身を責めてしまうことも多いようです。
もしもそれが、自分の不注意だったりした場合は、助けられなかった罪悪感に打ちひしがれているかもしれません。
そのような時には、
「ご冥福をお祈りいたします。辛いときは、いつでも連絡してくださいね。」
「〇〇ちゃんが天国で安らかな眠りにつかれますようにと祈っています」
など、あまり余計なことには触れずに、ペットのご冥福を祈る言葉や温かい言葉を選ぶとよいでしょう。
お悔やみの気持ちを伝える花を贈る
言葉だけではなく何か気持ちを届けたいという場合、一番多いのがお花の贈り物です。
供養の目的もありますが、美しい花は飼い主の方の心を癒してくれます。
お花以外の贈り物はこちらの記事で詳しくご紹介してますので、ぜひご覧ください。
ペットのお悔やみに花を贈るときの選び方
ペットのお悔やみの花は、白系でなければいけないというような決まりはありません。
悲しみを癒すような明るい色合いのフラワーアレンジメントや花束など、サイズも大きすぎないものを選びましょう。
ペットの毛の色や、元気または温厚などのイメージから色を選んだり、相手の方が好きそうなお花や色でまとめるのも良いでしょう。
もし、飼い主の方がSNSでペットとの写真を投稿されていた場合は参考になるかもしれませんね。
また、美しく咲いた季節の旬の花を選ぶのもおすすめです。
ペットのお悔やみに花を贈るタイミング
葬儀に参加するのであれば、祭壇に飾る供花(くげ・きょうか)としてお花を贈りましょう。
また、火葬だけの場合でも飼い主の方の許可があれば、ペットと一緒にお花を入れてあげることができます。
ただし、濃すぎる色の花は、遺骨に色が移ってしまうことがあるため綺麗な状態で残してあげるためにも避けましょう。
金属やプラスチックが使われている造花も綺麗に燃やせないため入れることができませんので、注意が必要です。
火葬後は、ペット霊園などに納骨したり、自宅のお庭に埋葬、海などに散骨して供養することになります。
最近ではすぐに納骨せずに手元供養を選ぶ方もいらっしゃるようですが、いずれにしても、ご自宅のミニ仏壇(祭壇)や供養のスペースなどが用意されていることが多いと思います。
お供えのお花を手渡すタイミングは、特に決まりはありませんが、お知らせを受けたら、できるだけ早めに贈るのが基本です。
タイミングがわからない場合は、例えば四十九日、月命日、初盆などを目安にするのも良いでしょう。
小さいスペースでも飾れるような、小ぶりの花束やアレンジメントがおすすめですが、アレンジメントの方が花瓶がなくてもそのまま飾れて、手入れの手間も少なくて済むというメリットがあります。
郵送で送る際は、事前に電話などで伝えましょう。
ペットのお悔やみにおすすめの花
ペットのお悔やみとしてよく選ばれるおすすめのお花をいくつか紹介します。
<カーネーション>
カーネーションは豊富な色の中からペットのイメージカラーにあわせて選ぶことができるので、お悔やみの花としてとても人気があります。
全般的な花言葉は「無垢で深い愛」です。
色ごとに異なる意味があり、中でも白「私の愛は生きている」「純粋な愛」、ピンク「感謝」、青「永遠の幸福」といった花言葉はペットのお悔やみとして贈るのにピッタリですね。
飼い主の方の純粋な愛を亡くなったペットに届けてあげたい、旅立ったペットがずっと幸せであることを願っている、そんな気持ちをお花にたくして贈ってみてはいかがでしょうか。
<ガーベラ>
明るく温かな雰囲気のあるガーベラもカーネーションと同じように白、ピンク、黄色などさまざまな色が楽しめ、ペットのイメージに合った色が選べます。
ガーベラの全般的な花言葉は「希望」「常に前進」。
ピンクには「感謝」、黄色には「究極の愛」などの花言葉があります。
亡くなったペットにはこれまでの感謝を込め、天国で幸せに暮らせるようにという想いが込められるのではないでしょうか。
また、飼い主の方がペットとのお別れの悲しみを乗り越えて行けるようにという意味でも、お悔やみの花としてふさわしいかもしれませんね。
<スイートピー>
甘い香りが心地よくカラフルなスイートピーは、お悔やみの花としても人気があります。
「別離」や「門出」といった、お別れや出発を表す花言葉があり、辛い別れを受け入れなければならない飼い主の方に寄り添う花として最適ですね。
また、他にも「ほのかな喜び」「優しい思い出」といった花言葉も、ペットと過ごした楽しい思い出を偲ぶにはふさわしいのではないでしょうか。
ふんわりと優しい雰囲気のあるスイートピーを贈ることで、飼い主さんの悲しみを少しでも和らげてあげましょう。
<チューリップ>
カラフルな色合いに加え、見た目が可愛らしいチューリップは、可愛い姿を見せてくれたペットへ贈るお花にぴったりですね。
全般的な花言葉には「思いやり」があります。
飼い主の方からペットが優しい子だったと聞いていたのであれば、チューリップを用意するのもよいでしょう。
ピンクには「誠実な愛」「愛の芽生え」、紫には「不滅の愛」といった花言葉がありますので、飼い主の方が大好きだったペットへ供えてもらうお花としておすすめです。
<トルコキキョウ>
トルコキキョウは種類が豊富で、特に八重咲きの豪華な花弁を持った種類はとても華やかです。
季節を選ばないため、お悔やみの花としてもよく使われます。
全体の花言葉は「優美」「すがすがしい美しさ」など。
白いトルコキキョウは「思いやり」「永遠の愛」、青は「あなたのことを想っている」、紫は「希望」という花言葉を持っています。
花言葉とともに上品で優しい姿は、飼い主の方の想いを表してくれるでしょう。
まとめ
ここまで、ペットが亡くなった時にかけてあげたい言葉やマナー、お悔やみの気持ちを表すお花についてお伝えしてきました。
最後にもう一度、ポイントを振り返ってみましょう。
【ペットが亡くなったときに注意したいお悔やみの言葉】
- 「かわいそうに」
- 「また新しいペットに出会えますように」
- 「他に飼ってるペットがいるなら寂しくないね」
- 「早く元気を出してね」
- 「気持ちを切り替えないと」
【ペットの亡くなった状況別で変わる言葉のかけ方】
<寿命で亡くなった場合>
「最後まであなたと一緒に過ごせて、本当に幸せだったと思うよ」
「たくさんの愛情で大切に育ててもらえて、すごく幸せだったと思うよ」
<病気で亡くなった場合>
「あなたが一生懸命お世話してくれて、〇〇ちゃんは嬉しかったと思うよ」
「ずっとそばで見守ってもらえて、きっと幸せだったと思うよ」
<不慮の事故や出来事で亡くなった場合>
「ご冥福をお祈りいたします。辛いときは、いつでも連絡してくださいね。」
「〇〇ちゃんが天国で安らかな眠りにつかれますようにと祈っています」
【ペットのお悔やみに花を贈るときの選び方】
- 悲しみを癒すような明るい色合いのフラワーアレンジメントや花束など、サイズも大きすぎないもの
- ペットの毛の色や元気または温厚などのイメージ、相手の方が好きそうな花
- 美しく咲いた季節の旬の花
【ペットのお悔やみにおすすめの花】
- カーネーション
- ガーベラ
- スイートピー
- チューリップ
- トルコキキョウ
ペットの訃報が届いたら早めに連絡することも大切ですが、まずは相手の方がどんな思いでいるかを察することが大切ということでした。
お悔やみの言葉は、相手の辛い悲しみに寄り添うような言葉をかけてあげたいものですね。
お花の贈り物やお供えには、花瓶がなくても簡単に飾れる”ふらなむの「ハートフルフラワー」”をぜひご利用ください。