かけがえのない家族のようなペットとのお別れ。
その悲しみは、きっと計り知れないほど深いものですよね。
そんなペットを供養するときにお供えする花は、どのようなものを選べばいいのかご存じでしょうか?
また、お花に関するマナーは人と同じようにペットにもあるのか、悩まれる方もいらっしゃるかもしれませんね。
そこでこの記事では、ペット供養にご自身でお花を供えるときはもちろん、お悔やみに贈る場合に適したお花の選び方やマナーを解説していきます。
ペットの供養に供えるお花を選ぶポイント
ペットには人間のように、供えるお花に決まったルールはありません。
それでは、実際にお花を選ぶポイントについてご紹介していきます。
ペットのイメージに似合うもの
生前の可愛らしい姿や性格を思い浮かべ、イメージに似合うお花を選んでみましょう。
元気いっぱいで活発だったペットにはオレンジや黄色などの明るい色、おっとりして優しかったペットにはふんわりとした色合いのもの、毛の色など雰囲気に合わせて選べば、きっと喜んでくれるのではないでしょうか。
また、お花を贈る場合は、ペットのイメージ の他に飼い主の方が好きそうな色でまとめるのもおすすめです。
ペットとの思い出の花
例えば、散歩に出かけたときに眺めた公園の花や道ばたに咲いていた花、一緒に撮影した花など思い出のある花を供えるのも良いでしょう。
思い入れのある特別なお花は、鮮明にペットと暮らしたなつかしい時間をよみがえらせてくれるのではないでしょうか。
同じように、もし、ご友人にもペットと一緒に行った散歩先などの思い出深い花や、ご縁のある花があれば、そのお花を贈ると喜ばれることでしょう。
普段からSNSでペットとの写真を投稿されている方であれば、その写真を参考にしてみるのも良いですね。
季節の旬の花
お供えする時期にちなんだ、季節の旬のお花を選ぶのもおすすめです。
旬のお花は活き活きとしていて新鮮ですし、その時期にもっとも美しく咲くので、より華やかなものに。
お供えするお花に迷ったら、ぜひ季節感のあるお花を選んでみましょう。
より記憶にも残りやすくなり、そのお花を見るたびに愛らしかったペットを偲ぶことができるのではないでしょうか。
お花のスタイルから選ぶ
ご自分でお供えするときやご友人などに贈るときも、届いてすぐ飾ることができるフラワーアレンジメントがおすすめです。
特にペットが亡くなった直後は、火葬の手配や保健所の手続きなど何かと忙しいものですよね。
フラワーアレンジメントは、カゴのような花器に生花を吸水性スポンジに挿してアレンジしてあるため、花瓶に活け変えたりする手間だけでなく、お手入れの手間も少なくて済むというメリットがあります。
街のお花屋さんで購入するときは、ペットのお供えの花であることを伝えておくと安心です。
写真を見せて、希望するイメージや大きさなど雰囲気とともに伝えてみましょう。
また、インターネットからの注文も可能で、種類も豊富に用意されています。
「ふらなむ」では、お供えのお花は毎週届くお花の定期便「ハートフルフラワー」をご用意しておりますので、ぜひご利用下さい。
なお、近年では水やり・水換えなど日々の世話をする手間がかからない「プリザ―ドフラワー」を贈る方も多くなってきていますが、湿気に弱く、カビが発生することがあるので管理に注意が必要です。
ペットのお悔やみに花を贈るときの大切なマナー
それでは、ご友人から亡くなった連絡を受けたら、いつ頃お花を贈ればよいのでしょうか?
ただ、すぐに連絡を受けるとは限りませんし、最近では、SNSで訃報を知ったということもあるかもしれませんね。
贈るのに適切なタイミングについては、関係性にもよりますが、まずお悔やみの言葉をかけ、受け取ってもらえるか、また贈るタイミングを聞いてみるのが良いでしょう。
ペットのお悔やみのお花は、この花でなければいけないといったルールはありません。
ただし亡くなった直後は、ご家族が辛い気持ちでいっぱいの時ですから、その時の状況や気持ちに寄り添った柔らかい雰囲気のものにするのがおすすめです。
さらに、亡くなったペットやご友人に語りかけるようなメッセージカードを添えることで、お花に込めた想いがよりいっそう伝わることでしょう。
ご友人とペットを想う温かいメッセージにきっと救われると思います。
ペットのお悔やみに贈る花の相場
お悔やみに贈る花に、特に決まりごとや相場などはありませんが、3,000円〜5,000円くらいのお花がよく選ばれているようです。
亡くなったペットが小鳥やハムスターなどの小動物であれば、少しお花のボリュームを抑えて金額も低めになります。
あまり気を遣わせてしまわないように配慮し、祭壇などに飾る花束や、ペットの写真と一緒に飾れる小ぶりなフラワーアレンジメントなどを贈ってみてはいかがでしょうか。
ペットのお供えやお悔やみにオススメの花
先ほどお伝えしたお花を選ぶポイントに加え、花言葉からお花を選ぶ方も多いようです。
飼い主さんの悲しみに寄り添うもの、亡くなったペットへ気持ちを伝える花言葉などをもつオススメのお花をいくつか紹介します。
<ガーベラ>
明るく温かい雰囲気のあるガーベラ、花の色が多くペットのイメージに合った色が選べます。
全体の花言葉は、「希望」「常に前進」。
また、色別の花言葉として、ピンクのガーベラには「感謝」、黄色いガーベラには「究極の愛」といった意味合いがあります。
大好きなペットに、楽しかった時間を一緒に過ごせたことに感謝する気持ちと、愛する気持ちを込めて供えてみてはいかがでしょうか。
<カーネーション>
カーネーション全般には「無垢で深い愛」という花言葉がありますが、飼い主さんの深い愛情を表すのに、ぴったりな花言葉ですね。
また、色ごとに意味合いが違いますが、お悔やみとして捧げるのであれば白の「純粋な愛」、ピンクの「感謝」もおすすめです。
ピンク色のカーネーションはとても可愛らしいため、小さなペットへのお悔やみの花としてもよく用いられます。
<カスミソウ>
カスミソウ全体の花言葉は「親切」「幸福」「感謝」「無邪気」「清らかな心」です。
「幸福」の花言葉を持つカスミソウを供えて、ペットの冥福をお祈りしましょう。
また、 無邪気で清らかな心のペットに想いを重ね、他の花と合わせてカスミソウを贈るのも良いかもしれませんね。
<ひまわり>
ひまわりは太陽の方をみつめるように咲く姿から、「憧れ」「あなただけを見つめる」「愛慕」といった花言葉があります。
天国にいるペットにあなたを見つめてるという意味合いで選んでみるのも素敵ですね。
いつまでも大切に想っている気持ちを伝えてあげましょう。
<バラ>
バラ全体の花言葉は「愛」「美」、愛情を伝えるお花として定番です。
色別にも花言葉のあるバラは、赤「あなたを愛しています」、白「純愛」、ピンク「感謝」、オレンジ「絆」といった、飼い主さんの気持ちに寄り添える花言葉がそろっています。
愛にあふれる花言葉とともに、感謝の気持ちや変わらない絆の想いを天国にいるペットに伝えるには、最適なお花といえるでしょう。
<スイートピー>
甘く優しい香りがするスイートピーもペットのお供え花として人気です。
スイートピー全体の花言葉には「別離」「門出」といった意味があります。
ペットとの別れを受け入れなければならない飼い主さんの気持ちに寄り添うお花として適しているのではないでしょうか。
また、「優しい思い出」という花言葉もありますが、ペットと過ごしてきた愛しい思い出を偲ぶのに、ぴったりですね。
<トルコキキョウ>
トルコキキョウ全体の花言葉には「優美」「すがすがしい美しさ」などがあります。
色別の花言葉は、白「思いやり」、紫「希望」、ピンク「優美」といった前向きで癒してくれる意味合いも。
特に、青いトルコキキョウは「あなたのことを想っている」という花言葉を持っているので、亡くなったペットのことを想っていると伝えたいとき、用いてみてはいかがでしょうか。
まとめ
ここまで、ペット供養のお供えやお悔やみに贈る花の選び方、マナーについてお伝えしてきました。
最後にまとめとして一緒にポイントを振り返ってみましょう。
【ペットの供養に供えるお花を選ぶポイント】
- 可愛らしい姿や性格からイメージに似合うお花
- 散歩先に咲いていた花や一緒に撮影した花など思い出のあるお花
- お供えする時期にちなんだ季節の旬のお花
- 届いてすぐ飾ることができるフラワーアレンジメントがおすすめ
【ペットのお悔やみに花を贈るときの大切なマナー】
- まずお悔やみの言葉をかけ受け取ってもらえるか、贈るタイミングを聞く
- 状況や気持ちに寄り添ったお花を贈るのがおすすめ
- 宛名はペットではなく飼い主の名前にしメッセージカードを添える
【ペットのお供えやお悔やみにオススメの花】
- <ガーベラ>「希望」「常に前進」「感謝」「究極の愛」
- <カーネーション>「無垢で深い愛」「純粋な愛」「感謝」
- <カスミソウ>「親切」「幸福」「感謝」「無邪気」「清らかな心」
- <ひまわり>「憧れ」「あなただけを見つめる」「愛慕」
- <バラ>「愛」「美」「あなたを愛しています」「純愛」「感謝」「絆」
- <スィートピー>「別離」「門出」「優しい思い出」<カスミソウ>「親切」「幸福」「感謝」「無邪気」「清らかな心」
- <トルコキキョウ>「優美」「すがすがしい美しさ」「思いやり」「希望」「あなたのことを想っている」
ペットを供養するお供え花には、明確な決まりはありませんから、お伝えしたポイントを参考に選んでみてくださいね。
そのお花に込めた想いは亡くなったペットにも、飼い主さんの友人にもきっと伝わるでしょう。